柱の裏の落書き

ひまつぶしにぶつぶつ書いてみる

マイル経済圏を変えてみる~スターアライアンスからワンワールドへ~


どうも金融緩和が最近のトレンドらしい。

自国通貨を大量に発行し続ければ、市場に出回る通貨の発行量は供給過剰に陥り、やがては通貨安を招く。

労働力や資源など、自国通貨建ての生産要素を他国よりも相対的に引き下げることができれば、国際競争力を取り戻すことができ、自国の貿易収支の黒字化が期待できる。

そういえば、第二次世界大戦は「列強諸国が自分たちの植民地を経済圏として囲い込み、通貨切り下げ競争に発展したことが開戦に至る最大の要因だった」、と世界史の授業で習った記憶がある。

アメリカは「ニューディール政策」、イギリスとフランスは「ブロック経済」、日本は「大東亜共栄圏」
...

2015
10月現在、1USドルがだいたい120円くらい(USDJPY ≒ 11.2)、アベノミクスが誕生した201211月当時の1USドル ≒ 80円くらい(USDJPY ≒ 10.8)の水準と比較すると、実に50%以上も円安が進行していることがわかる。

これで戦争にならないのはマジで奇跡としか言いようがない
...
 



もっとも、名目上の為替レートではなく、上図の実質為替レートで比較すれば、まだまだ円は相対的に割高水準なので、もっとガンガン刷りまくってもいいような気もするのだが
...

どうなんだろうね
(¬_...

*****

【マイル経済圏の金融緩和】


さて、マイルの話。

mile
出典:「diffen.com

最近はどこの航空会社もマイルをばら撒き、自社マイルの価値を切り下げている。

すなわち、マイルは広義では「仮想通貨」であるため、ここでもかなり大規模な金融緩和が行われていることがわかる。

冒頭で「通貨切り下げ競争が開戦に至った最大の要因であった」と述べたが、現代社会においては戦争の舞台は金融・経済へと変わり、熾烈な通貨切り下げ競争は今もなお続いている。

言い換えれば、ひと昔前は経済圏を取り囲む主体が「国民国家」であったが、
21世紀では「多国籍企業」が国境を越えたアライアンスを組んで経済圏を取り囲む構図へと主体が変わっただけの話だ。

(※さらにはアライアンス内においても通貨切り下げ競争は進み、自社マイルの価値を相対的に切り下げることにより、特典航空券を他社で取らせるような思惑が見受けられる。)

こうして考えてみると、国境線の概念が姿を消したグローバル社会においては、私たちの消費行動は無意識のうちに多国籍企業の経済圏に組み込まれていることになる。

国家が中央銀行を通じて発行する「通貨」から多国籍企業が自社で独自に発行する「仮想通貨」の時代へ。

私たちが気付かないうちに、時代は少しずつ変化しているようだ。


*****

最近では日系の航空会社のマイルがハイパーインフレを起こしており、マイルの価値が目減りしてしまったように思う。

たとえば、日系の航空会社を見ると、
JALPONTAカード、ANA→楽天ポイント、Tポイント。そして各種クレジットカード利用によるマイルの付与やカード入会にともなうボーナスマイルの獲得など。

日本にいると、多種多様な「仮想通貨(電子マネー)」を利用することができ、それらを経由させて消費活動を行えば、日常生活において効率的にマイルを獲得することができる。

皮肉と賞賛を込めて言えば、日本は実に多様性に富んだ国だと思う。

だが、このようなマイルのバラ撒きが行われた結果、膨大な数の陸(おか)マイラーが誕生し、とうとう特典航空券が取りにくくなってしまった(私はだいたい空:陸 = 
73くらいだろうか)。

さらに上記に加えて、特典航空券が取りにくくなってしまった最大の要因は、何と言っても「マイルを効率的に貯める方法を陸マイラーがブログに晒してしまったから」だと思う。


①陸マイラーが効率的なマイル獲得方法をブログに晒す。

②陸マイラーがマイルを貯めやすくなる。

③陸マイラーが特典航空券に交換しようとする。

④そもそも航空会社は提供できる座席数が限られている。

⑤航空会社は止むを得ず、交換に必要なマイル数を引き上げる。

⑥マイルの価値が目減りする。

⑦アライアンス内の他社も特典航空券だけ取られると困るので、マイル価値を切り下げる

⑧クレジットカードなどマイル経済圏を拡張して金融緩和を行う

⑨さらにマイルの価値が目減りする。

①に戻る
 

考えてみれば当たり前の話だが、「一人ひとりが正しいとされる最適な行動をとったとしても、全員が同じ行動を実行してしまうと、想定とは逆の思わぬ悪い結果を招いてしまう」ということの良い事例だ。

これを経済学では「合成の誤謬(ごびゅう)」と言う。

特典航空券という「限られた座席」を奪い合う椅子取りゲームはまさに過酷なゼロサムゲームの世界であり、ゲームの参加者が増えれば増えるほどゲームの参加者は自らの首を絞めるという悪循環に陥る。

私はこの殺伐としたゲームから離脱し、最適化のパラメータを独自基準でチューニングすることにした。

ここから、組み合わせの最適化ゲームが始まる。

how-to-optimize-your-content-for-social-discovery-bc06cec55d
出典:「HOW TO: Optimize Your Content for Social Disc

*****


Step1 スターアライアンスからワンワールドへ】


世界には大きく分けて
3つの航空アライアンスがある。

1
つはワンワールド、日本ではJALが加盟している。

2
つ目はスターアライアンス、日本ではANAが加盟している。

3
つ目はスカイチーム、日本では加盟航空会社はないが、世界最大のデルタ航空が加盟している。

上記
3つのアライアンスがマイル経済圏を形成し、凌ぎを削っている。

私は今までスターアライアンス系の
ANAマイルをメインの受け皿、シンガポール航空のKrisFlyerマイルをサブの受け皿として使っていた(飛行機に乗る頻度が羽田-シンガポールの往復が多かったこと、またシンガポール航空傘下のシルクエアーではANAの積算対象外だったため、KrisFlyerでしか加算できないからだ。少しでももらえるものはもらうべき)。

羽田-(
ANA or シンガポール航空)-シンガポール

ところがここに来て、当面はマレーシア国内を拠点に活動することになったため、成田-クアラルンプール-マレーシア国内の往復が増えると予想される。

成田-(
JAL or マレーシア航空)-クアラルンプール-(マレーシア航空)-マレーシア国内

もっとも、成田-クアラルンプールを
ANAで移動、クアラルンプール-マレーシア国内をマレーシア航空で移動するルートもあるが、クアラルンプールで荷物を一度受け取ってから預け直す手間と航空アライアンスがバラバラになるので、極めて非効率的である。ゆえに却下。

成田-(
ANA)-クアラルンプール-(マレーシア航空)-マレーシア国内

さらには、羽田
or 成田-シンガポールをANAで移動、シンガポール-クアラルンプールをシンガポール航空 or マレーシア航空で移動(飛行時間わずか40分)、クアラルンプール-マレーシア国内をマレーシア航空で移動するルートもあるが、これをやるとさらにわけがわからなくなる。ゆえに却下。アライアンスがバラバラなのと壮大なる時間の無駄使いである。

羽田
or 成田-(ANA)-シンガポール-(シンガポール航空 or マレーシア航空)-クアラルンプール-(マレーシア航空)-マレーシア国内

まぁいろいろな事情が重なったこともあり、この際、思い切ってスターアライアンスからワンワールドにマイル経済圏そのものを変えてみることにした。

ここまでが
1stステップ。


*****


Step2 どこの航空会社を選ぶのが最適か?】


さて、航空アライアンスをワンワールドに変更するとして、どこの航空会社を選ぶべきなのだろうか?

先に述べたように、日系航空会社は特典航空券が取りにくくなったのと、私は日本の居住者ではないので、JALは選択肢から除外した。マイルが貯まりやすくても日本で消費行動を行えないのであれば私には極めて不利である。

それに
...仮にマイルが貯まったところで特典航空券が取れなければ意味がないし...

「それなら特典航空券ではなく、商品券に変えて利用すればいいではないか?」という人がいるかもしれない。

これはもっともな意見ではあるが、商品券に変えてしまうと等価交換になるので
1マイルは1マイルの価値しか生み出さない。

①「エコノミークラスでチケットを取ってビジネスクラスにアップグレードする」

②「最初からビジネスクラスかファーストクラスで取る」

上記いずれかを選択しないかぎり、獲得マイル:利用マイルの交換比率は
11.xx>0)とはならないのだ。

ゆえに、この
xの値が大きければ大きいほど、経済的合理性があるといえる。


JALマイレージバンク(日本航空:日本)
jal_logo
 

enrich(マレーシア航空:マレーシア)
malaysia_airlines_logo
 

③アジアマイル(キャセイパシフィック航空:香港)
cathay_pacific_logo


上記はいずれもワンワールドに加盟しているアジアの航空会社だ。

まず、先ほど
JALは選択肢から除外したので①は消える。

次にマレーシア航空。やっぱりマレーシアを拠点に活動するのであれば、マレーシア航空が無難な選択肢となるのだろうか。

しかし、マレーシア航空が拠点を構えるクアラルンプール国際航空だが、私の個人的な考えとしては隣国シンガポールのチャンギ国際航空に完全に負けている。はっきり言って比べものにならないレベルだ。

ただし、マレーシア航空を最も使うだろうからマレーシア航空の
enrichに加入したほうが何となくいい気もする。根拠はない。う~ん、何となく...。とりあえず②は選択肢として残す。

3
番目のキャセイパシフィック航空だが、ワンワールド系ではアジアの中継点である香港を拠点としているから、ハブ空港として利用するメリットは極めて大きい。香港は、輸送や金融のハブ機能としてはダントツでアジア最高レベルだ。

香港はよくシンガポールと比較されるが、個人的には香港のほうが格段にレベルが高いと思う(余談だが、香港とシンガポールは国土が小さいために国内線という概念が存在しない。ハブ機能を充実させるしか外貨を獲得する手段がないため、ハイレベルにならざるを得ないという事情もある)。

そうなると、やっぱりキャセイパシフィック航空のアジアマイルにしたほうがいい気がする。③が最有力候補だ。

さぁ、困ったぞ。

②と③、どっちを選択するのが最適なのだろうか
......
 

hikaku

ここで、エクセルで図を作りながらある事に気付いた(ビジネスクラス以上は条件が同じなのでエコノミークラスで比較、どうせ自分の金ではビジネスには乗らないしw)。

仮にアジアマイルでマレーシア航空のマイルを貯めた場合、マレーシア国内線の割引チケットで搭乗すると、マイルの積算対象ではなくなってしまうことがわかった(私は「自分の金」では絶対に正規料金では乗らないのでこれはかなり痛い)。

同じアライアンス内であってもマイルの積算基準は航空会社各社によって異なるので、この点は注意が必要だ。

長距離フライトはともかく、私は今後
1,000マイル程度の国内線の移動をLクラス以下で年間20回以上乗る可能性があるので、アジアマイルを選択してしまうと1,000マイル×0.25×205,000マイルを放棄してしまうことになる。

仮に正規料金で乗ろうものなら、何と
20,000マイルを放棄することになる。

5,000
マイルといえば、仮に100円のショッピングで1マイル貯まるクレジットカードで決済した場合、50万円の買い物をして付いてくる陸マイル分に相当する。20,000マイルなら単純計算で何と200万円だ。


これはマジでもったいない


ゆえに、現時点で私にとってはアジアマイルで貯めるメリットはないということになる。

となると、しばらくの間、「マレーシアに在住して」主に「マレーシア国内で消費行動を取る」以上は、やはり「マレーシア航空のエンリッチ」で貯めたほうが効率的という結論になる。

ここまでが
2ndステップ。

これで空マイルは
OK、問題は陸マイルをどうするか...

*****


Step3 マイル経済圏を拡大する】

さて、今後のマイルをマレーシア航空のエンリッチで貯めていくことが決まった。

当面の間、私の空の基軸通貨はエンリッチマイルとなる。

では、最も効率的にマイルを稼げるクレジットカードはどういう条件で選択するべきなのだろうか?

ここで私がスクリーニングの条件としたのは、「マレーシア航空と提携している銀行+クレジットカードの組み合わせ」であること。

理由は、「銀行口座の引き落とし+クレジットカードの決済で利用額に応じて獲得できるマイル(リワードポイント)」よりも、「マイルの獲得に特化しているカード」を選んだほうが格段に効率が
よいからだ。

当初は「
HSBC(香港系)」、「スタンダードチャータード銀行(香港系)」、「メイバンク(マレーシア系)」と「CIMB(マレーシア系)」の4つを候補に挙げたが、上記の理由から今回はスタンダードチャータード銀行とCIMB2つに絞った。


Standard Chartered
scb_worldmiles_m

2RM(≒60円)の決済につき1マイル貯まる(マレーシア国内)。

1RM(≒30円)の決済につき1マイル貯まる(マレーシア国外)。

カード維持手数料:170RM(≒5,724円)/


香港系のスタンダードチャータード銀行を引き落とし口座に指定してクレジットカードを日々の支払いに充てると、
World Milesでは2RM(≒60円)の決済につき1マイル貯まる。このカードを海外で利用すると1RM(≒30円)の決済につき1マイル貯まる。

さらに、
World Milesはマレーシア航空のenrichマイルだけでなく、エアアジアのBig Point、シンガポール航空のKrisFlyerマイル、キャセイパシフィック航空のアジアマイルにも交換できるという優れものだ。これは非常に素晴らしいサービスだ。


World Miles

 

CIMB
CIMB-ENRICH-WORLD-MASTERCARD

3RM(≒90円)の決済につき1マイル貯まる(マレーシア国内)。

1RM(≒30円)の決済につき1マイル貯まる(マレーシア国外)。

カード維持手数料:588RM(≒17,640円)/

もうひとつはマレーシア地場銀行の
CIMBを引き落とし口座に指定してクレジットカードを日々の支払いに充てると、Enrich CIMBでは3RM(≒90円)の決済につき1マイル貯まる。このカードを海外で利用すると1RM(≒30円)の決済につき1マイル貯まる。


CIMB
thumbnail-enrich-world-elite-mastercard

2RM(≒60円)の決済につき1マイル貯まる(マレーシア国内)。

1RM(≒30円)の決済につき1マイル貯まる(マレーシア国外)。

カード維持手数料:1288RM(≒38,640円)/

さらに、
CIMBにはWORLD ELITEカードがあり、こちらはWORLD MILESとマイル積算条件が同じである。


①スタンダードチャータード銀行+
WORLDマイル

CIMBEnrichマイル

CIMBEnrich Eliteマイル


さて、上記
3つのいずれかが選択肢となるが、どれを選べば最適なのだろうか?

*****

頭を整理しようかw


以下に
3枚のクレジットカードがある。


【クレジットカード
X(①)】

60円の決済につき1マイル貯まる(国内)。

30円の決済につき1マイル貯まる(国外)。

カード維持手数料:5,724/


【クレジットカード
Y(②)】

90円の決済につき1マイル貯まる(国内)。

30円の決済につき1マイル貯まる(国外)。

カード維持手数料:17,640/


【クレジットカード
Z(③)】

60円の決済につき1マイル貯まる(国内)。

30円の決済につき1マイル貯まる(国外)。

カード維持手数料:38,640/


まず、XZ同一の積算条件で年間維持手数料がX>Zとなるため、Zは消える。

次に、
XYは積算条件がX>Y、かつ年間維持手数料がX>Yとなるため、Yは消える。

ゆえに、Xが最も優位性があるということになる(X=スタンダードチャータード銀行+WORLDマイル)。 


Xを保有するメリットを検証する。

A
さん(私)は年間で約250万円程度をクレジットカードXで決済する。そのうち、マイル積算比率は空:陸が73くらいである。なお、陸の部分を1として考えた場合、国内と海外の決済金額比率は64くらいである。


また、マイルの積算全体を
1として考えた場合、Aさんが加重平均をした感覚として、空(フライト)が6割、陸(クレジット決済)が4くらいである(すなわち、フライト×0.6+クレジット決済×0.4)。

陸のマイルを貯めるのに使われる金額は、
250万円×0.4 = 100万円

国内と国外での比率は、
64なので、それぞれに使われる金額は、

国内:
100万円×0.6 = 60万円
国外:100万円×0.4 = 40万円


クレジットカード
Xは国内で 60 円で 1 マイル、国外で 30 円で 1 マイルたまるので、それぞれでたまるマイルは、

国内:
60万円÷60 円 = 10,000 マイル

国外:40万円÷30 円 = 13,333 マイル

ここで、小数点以下は切り捨てて考える。

となると、
クレジットカードXを利用して決済するだけで年間23,333マイルが貯まる計算となる。


では、年間いくら買い物をしたらカードの維持手数料の損益分岐点を越えられるのだろうか?

仮に 年間X円の買物をすると仮定すると、国内外でたまるマイルは


国内:
X円×0.6÷60 = X÷100 マイル

国外:X×0.4÷30 = X÷75 マイル


したがって、獲得できるマイルは、
X÷100+X÷75 = 0.023333 X

カード維持手数料5,724円と等しくなるには、0.0233333X = 5,724

X = 245,314

したがって、年間で日本円換算で
245,314円以上の決済をすればカードを保有するメリットがあるといえる。


ということで、

enrich(マレーシア航空:マレーシア)を基軸通貨」として、「スタンダードチャータード銀行WORLDマイルのクレジットカード」を使って、「年間で245,314円以上のクレジット決済をする』というのが、私が行ったチューニングの最適解ということになる。

ふぅ~、これでやっと申し込みができるぞ
v

1ヶ月で元が取れそうだ♪


もしかしたら、多くの人たちはクレジットカードの入会ボーナスマイルに惹かれてクレジットカードを選択しているかもしれない。

たしかに、ボーナスマイルだけを獲得してすぐに解約するのであれば、そういった方法は決して否定はしない。

ただし
... 

毎日、金の卵を産み続ける鶏は慎重に選んだほうがいいかもしれないよ。


*****

【追記:ちょっといい話】


私は出張するとき、
Expediaをよく利用する。
expedia-logo

海外で支払いをするとマイルが3倍貯まるクレジットカードがあるとすれば、日本のExpediaにログインして円建てで決済すればスプレッド分が無駄にはなるが、私は3倍のマイルを貯めることができる(はず)。

(注意:Expediaのサイトはドメインが.comであるのに対し、日本のエクスペディアのドメインだけはco.jpである。そのため、英語サイトと日本語サイトは別々のアカウントを取得する必要がある。ゆえにエクスペディアのポイントは共有できないので注意のこと)。

マレーシアリンギット
USドル→日本円、為替レートは基軸通貨であるUSドルを介したクロスレートが適用されるのでスプレッド分が何だかもったいない気もするが、ここでいい方法を考えた。


USドル建てのサイトでカード決済すればリンギットUSドルのスプレッド分だけを余分にクレジット決済すればマイルが3倍になる。我ながらなかなかいい方法を考えたもんだ。


ところが
...

さっそく
Expediaマレーシアのサイトからアメリカのサイトにアクセスするとリダイレクトがかかり、マレーシアのページに戻って来てしまうことがわかった(おそらくIPアドレスから判別してローカルサイトにリダイレクトされるのだろう...)。


この場合の解決策としては
2つ方法がある。

①プロキシサーバーを経由して海外のサイトに接続する。
VPNで接続して海外のサイトに接続する。

上記のやり方がわからない方はネットで検索してみてほしい。


誰かがブログに晒しているはずだからね(¬_
...



(参考・画像引用元:   ワンワールド公式サイト」)
参考・画像引用元: スターアライアンス公式サイト
(参考・画像引用元:   スカイチーム公式サイト」)
参考・画像引用元: WorldMiles Credit Card - Standard Chartered Bank Malaysia
参考・画像引用元: CIMB Enrich World MasterCard (w.e.f. 28 Aug 2015) - CIMB Bank
参考・画像引用元: CIMB Enrich World Elite MasterCard - CIMBBank」)
参考・画像引用元: Expedia.co.jp - エクスペディア

沖合に浮かぶ小さな島~ラブアン訪問記~


沖合に浮かぶ小さな島。

IMG_1157

シンガポールからクアラルンプールを経由してラブアン島にやって来た。

ラブアンは、クアラルンプール、プトラジャヤと並ぶ連邦直轄領のひとつで、マレーシア東部サバ州の沖合いに浮かぶ小さな島だ。

labuan

この島を訪れる人といえば、コタキナバルからブルネイに渡航するフェリーの経由地のため、せいぜい乗り継ぎのバックパッカーが立ち寄るくらいのものだろう。


IMG_1970

IMG_1253
島の中心部バンダルラブアン地区

また、ラブアンは
1990年にマレーシア政府がオフショア金融センター(通称:LOFSA)を設立して以来、近年はタックスヘイブン(租税回避地)として注目され始めている場所でもある。

アジアのタックスヘイブンといえば、香港やシンガポールが有名だが、正直なところ、ラブアンはパッとしない寂れた港町という印象を受ける。

LOFSA設立当初の時代背景を考えれば、マレーシア政府はおそらく、香港の金融センター1997年の中国返還後に国際的地位を失うことを密かに期待し、新たな外貨獲得の受け皿となるべくオフショアセンターを設立したのだろう。

ところが、返還後も香港の国際金融センターとしての地位は向上し続け、さらに隣国シンガポールからも大きく引き離され、マレーシア政府の思惑は
完全に外れてしまった。

しかしここで、
2000年代に入ると、人類史上かつてないほどの大革命が起きる。


Internet-Policy
出典:「
With Great Opportunity Comes Great Responsibility: The Role Of Business In Shaping Internet Policy

そう、IT革命だ。

ブロードバンドの急速な普及とともにITインフラが発達し、商取引が電子化され、私たちの経済活動の多くは物理的な制約から解放されるようになった。

Importance-of-Information-Technology-Everywhere2-e1400336165796
出典:「
Importance of Information Technology in Business


その結果、
金融取引を初めとする電子商取引の多くは、より税率の低いオフショア地域を求め、ラブアンへと資金が移動し始めた(実効税率で見れば香港16.5%、シンガポールが17%なのに対して、ラブアンはわずか3%である)。

ラブアンは上記のようなパラダイムシフトの恩恵によってその価値が再検討され、近年注目を浴び始めたと考えられる設立から25年経った今でも、特に島自体が発展しているようには見えないが...。 


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窓を開けると亜熱帯の風、まさに南国気分だ。


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しばらくの間、ゆっくり休暇を取るにはいい場所かもしれない。

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*****

ホテルを出て、
タクシーで周囲を回ったが本当に何もないのどかな島だ。


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免税港。ここを通過する貨物は全て免税扱いとなる。

考えてみれば、資源や産業に恵まれないラブアンのような島国は、税率を低くすることにより外資系企業を誘致し、外貨を獲得する戦略を取るしか生き延びる術はないのだ。


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こちらは倉庫街。日中は暑いので、ほとんど人影も見当たらない。

IMG_1269
関税が全くかからないのでアルコールやたばこ、香水などが非常に安く購入できる

*****

この島は、注目され始めているとはいえ、周辺諸国の経済発展から完全に取り残されてしまったかのように見える。

クアラルンプールから飛行機で
2時間余り、沖合に浮かぶ小さな島。

ケイマン諸島やバミューダ諸島など、たまに新聞紙面を賑わすタックスヘイブンの実態は、おそらくどこもこんな感じなのだろう。

とはいえ、法人設立候補地としてせっかく視察に来たので、金融センター(
LOFSA)に足を運んでみることにした。


IMG_1225
ラブアンオフショア金融センター(LOFSA

一般的にタックスヘイブンは、マネーロンダリングの温床とも言われており、正直なところ暗いイメージしかなかったが、実際に足を運んでみると想像していたよりまともな場所だった。

IMG_1218
ここが受付

IMG_1213
ここは会議室

IMG_1272
ラブアン法人の設立・管理を代行するトラスト(信託会社)の一覧表

LOFSAの担当者にオフショア法人設立を検討している旨を伝えると、設立代行業者の一覧表をくれた。

1990年から2015年現在までに延べ1万社以上の法人が設立されている実績を考えると、年間の設立数は単純平均で400社くらいだろうか。

全部でトラストが40社くらいあるので、1トラストあたり平均で250社程度を管理していることになる(世界有数の大手会計事務所もラブアンで設立代行サービスを行っているようだ)。

これからもっと増えていくのだろうか。

IMG_1234
LOFSAの周辺は何もない集落だ

昼食後にトラストをいくつか訪問しようと金融センターに戻り、受付で入居テナントの一覧表を見せてもらった。


ところが
...


ここで驚愕の事実が発覚する。

IMG_1220

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IMG_1223

なんと世界中の大手金融機関が、この小さなビルの中に拠点を構えているではないか!

可能なかぎり金融機関を回りインタビューを受けたが(何とも迷惑な話だ)、法人口座に限ってのみ口座開設が認められているようで、個人口座の開設をするには莫大な預金をしなければならないとの回答だった。

大手会計事務所を含むトラスト業者と世界中の大手金融機関の見事な連携プレー。

それらは決して胡散臭いペーパーカンパニーではなく、現地の人々を雇用し、賃金を支払い実体のあるオフィスを構えて法人向けの業務を行っている(ここがポイントだ)。

人口わずか
9万人足らずの小さな島、香港やシンガポールと違ってローカルの人々がここに来ることもないだろう。

では、彼らはここで一体何をやっているのだろうか?


IMG_1233

おそらくだが、
トラストは法人の管理業務によって世界中から集めた資金を、別のフロアにある銀行のオフショア口座で管理させているのだろう(このビルの中だけで取引が成立する)。

それと同様に、オンショア法人はオフショア法人を使い、アジア諸国で得た利益を本国には戻さずに、ラブアンのオフショア口座にプールする(本国に戻さないかぎり課税タイミングが猶予されるため、ほとんど税務コストをかけずに合法的に再投資に回せることになる)。

このスキームが合法とされるのは、

まず前提として、
マレーシアは二重課税の防止策として、諸外国との間で租税条約を結んでいる。




ラブアンはマレーシア連邦直轄領のため、当然ながらマレーシア本土との租税条約が適用される。



マレーシアが諸外国と租税条約を結んでいるということは、
租税条約は当然ラブアンにも間接適用される。



マレーシア本土とラブアンの間に租税条約が適用されると、二重課税の防止策として、ラブアン法人はマレーシア本土ではなく、ラブアンに法人税を納める。



ラブアンはタックスヘイブンなので
法人所得はマレーシア本土の25%に比べて、わずか3%の低税率で税務コストを削減できることになる



ゆえに、ラブアン法人は
3%の税金さえ払えば、マレーシアと租税条約を結んでいる他国に法人税を納めずに済む(※正確には3%2リンギットのいずれかを任意選択できる)。


まるでアリストテレスの弁証法のようだが、彼らは上記のような租税回避スキームを利用して法人業務を行なっているのだろう(※日本居住者の方はオフショア法人を安易に設立したところで、取締役を含む現地従業員の雇用や賃金の支払い、ビジネスとしての実体がないと租税回避が無効となるので注意のこと!)。

※日本とマレーシアは租税条約を締結しているが、ラブアンは対象外となっているため、このスキームが有効かどうかはわからない。 

IMG_1216

上記のような取引はラブアン島内というよりも、厳密に言えばこのビルの銀行内の、さらにオフショア口座という電子空間の中だけで、莫大な金額の資金移動が行われているのだ。

一見すれば、「島自体が発展しているようには見えない」と先に書いたが、私はどうやら大きな勘違いをしていたようだ。

考えてみれば金融経済と実体経済は全くの別モノであり、この島で暮らすローカルの人々にとっては無縁の世界の出来事なのだ。

というのも金融経済にとって、ラブアンの果たす役割は、ただの帳簿上を行き来する電子データの通過点にしかすぎず、
LANケーブル(ホース)の中を通過する電子データ(水)が島に潤いをもたらしてくれるわけではないからだ。

HoseLeak
出典:「Outdoor Conservation Tips 

タックスヘイブンは実体経済と金融経済の交差点であり、

しかしそれは皮肉にも、決して交わることのない立体交差点となっている。

両極が物理的に
最も近づくはずの場所は、決して交差することがないのだ。
 

*****
 

私はこの島に滞在して、「今までの自分の常識が間違っていたのではないか?」と考えるようになった。


多くの人々が行き交う大都会のオフィス街を歩いていると、ここが金融経済の中心地だと思うことがある。

だけど、もしかしたらそれは私の単なる錯覚だったのかもしれない。

私たちが
今まで中心だと思わされていた都会という場所は、単に労働者を効率的に囲い込むために用意された快適な収容所であり、一見すれば何の変哲もないような小さな島の一角に、本当の中心地があるのかもしれない。

おそらく、こんな話を誰かにしたところで「お前は気が狂った」と言われるだけだろうけど
...


IMG_1244

自転する地球の裏側まで領土を拡げることができれば、いつもどこかが太陽に照らされている「日の沈まない国」を創ることができる。

かつて世界屈指の海軍力と自由貿易主義政策のもと、地球上を
植民地として領土化し、ユニオンジャックを掲げさせた大英帝国。

彼らはかつての支配力は失ってしまったように見えるが、独立した多くの島国はその後タックスヘイブンとして姿形を変え、現代も金融経済に強い影響力を持ち続けているようだ。


IMG_1271
ラブアン島の夕暮れ。陽は沈み、またどこかの領土に陽が昇る

現在、タックスヘイブンと呼ばれる地域には数百兆円ともいわれる莫大な富が蓄えられていると聞く。

人口がわずか数万人、平均月収が
6万円程度の人々が暮らすこの小さな島で、日々いったいどれだけのお金が動いているのだろうか?

もっとも、ここでいうお金とは、
物理的な紙幣のことではなくて、帳簿の上にコンピュータが書いたり消したりしている数字の羅列データがあるだけの話だ。

実体経済と金融経済の立体交差点、いろいろ考えさせられる視察旅行だった。


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沖合に浮かぶ小さな島。

しばらくの間、ここに住んだらいろいろな発見があるかもしれない
...

居住地選択について考える


シンガポールは今日も暑い...


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ここは常夏の島国
...

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今年に入ってから面白そうな商売のお誘いが来たので、ジョインさせていただくことにした。

早速、今回のパートナーを組む投資家の
Kさんとミーティングをした。

私:「さぁて、何から始めましょうか?」

K:「まずは居住地決めようか」

私:「ええっ、引っ越しですか!?」

K:「そう、①税金が安くて、②治安が良くて、③交通インフラが整っていて、住みやすそうなとこ。まぁ、どこでもいいよ~」

私:「
OK、探してきます~」

人生はノリと勢いと少しばかりの運さえあれば何とでもなる。


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早速、行ってきた。



*****



ドバイ(アラブ首長国連邦)】(
2015.05.30~06.05


シンガポールから飛行機で約
7時間。

まずやって来たのは、近未来都市ドバイ。

チャンスがあれば住んでみたい憧れの場所だった。

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市街地へ

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現在、ドバイは建設ラッシュ真っ只中、世界中のクレーンの
1/3が結集しているとも言われている。

隣国アブダビは言わずと知れた世界有数の産油国、オイルマネーを猛烈な勢いで流し込み、イスラム金融の中心地として発展させる計画なのだろう。


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ブルジュハリファ、世界一の超高層ビル20155月現在)

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ドバイモール、世界最大のショッピングモール20155月現在)

ドバイの人々は世界一の○○という称号が好きなのだろうか?

オイルマネーで潤う金融都市ドバイだが、街を移動して思ったのは、何とも言えない無機質で不自然な計画都市という印象だ。

金の力にモノを言わせて、灼熱の
砂漠のど真ん中に豪華な建築物をひたすら並べているだけのように思うのは私だけだろうか?

さらにもう
1つ感じたのは、幹線道路であるシェイクザイード通りに沿ってドバイ国際空港~ジュベルアリ間を結ぶドバイメトロが並行して走っているものの、環状線がないために、交通の便が非常に悪く感じた。

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赤い線がドバイメトロ、空港とジュベルアリ間を結ぶ。アナウンスを聞いても駅名が聞き慣れない名前なので、現在地を点灯させるなどツーリストへの配慮が望まれる。

これだと車を持っていないと、郊外に移動する際は、タクシーで移動するか、歩いて街を移動するしかない(とてもじゃないが暑すぎて街を歩けないよ)。

実直な感想として、ドバイは観光するにはいいかもしれないが、住むには適さないかもしれない。

もっとも、ヘリコプターに乗ってトイレットペーパーを買いに行くようなお金持ちにとっては住みやすいかもしれないけれど。

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こちらはシンガポールのメトロ。現在地を点灯させ、次の駅が点滅表示されているため非常に親切だ。

だいぶ辛口評価ではあるが、東京や香港・シンガポールなどの交通インフラが発達した街に慣れてしまった人間にとっては、この街で生きて行くには慣れるまで非常に時間がかかると思われる。

さらに、自動車の移動について言えば、とにかく信号が少ない。これにより、信号待ちのストレスからは解放されるメリットがある一方で、ひとたび曲がる道を通り過ぎてしまうと、だいぶ遠くまで行かないと
Uターンして元の位置まで容易に戻ることができないというデメリットがある。レンタカーを借りて街を移動される方はこの点、注意が必要だ。

もっとも、悪い評価ばかりしてきたドバイではあるが、産油資源に乏しく、観光産業に力を入れている国だけあって、空から眺めは人工美に酔いしれる最高の街並みだったことを付け加えておきたい。

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パームジュメイラの幹を通ってヘリポートへ向かう

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離陸!

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アトランティス・ザ・パーム

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人工衛星からも目視できる人工島パームジュメイラ

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ブルジュ・アル・アラブ、海上に浮かぶ7つ星ホテル(アゴダで宿泊費を調べると1泊何と38万円!w

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300以上の人口島で構成されるザ・ワールド。まさにハンドメイドの世界地図であり、世界中の富裕層たちが別荘を建て、ヘリコプターやボートで遊びに行くらしい...

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どうでもいいが、ドバイはナスカの地上絵でも作るつもりなのだろうか(笑)


*****


さて、地上に戻り会社登記候補地のジュベル・アリへ向かう。


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フリーゾーンに到着

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おい

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何もないぞ


現地の人たちから「何もないから行くだけ無駄だよ」と言われていたのだが、本当に何もなかった。

メトロの駅を挟んだ向こう側は倉庫街になっていた(そちら側がメイン、休日で入れなかった)。


*****


ドバイの中心街を離れて、下町のデイラ地区を散策してみたが、治安の良さに驚いた。
リゾート気分は全く味わえないが。

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裏道に入っても特に身の危険を感じる場所はなかった

出稼ぎと思われるインドやパキスタン、スリランカ系の住人が多く見られ、物価も非常に安いので、食事やホテル代の
コストを抑えて滞在したい方にとってはおススメのエリアだ。

ドバイは全般的に
物価が非常に高いので、あっという間に財布からお金が出て行ってしまう。

おそらく今まで訪問した国の中ではスイスと同様か、あるいはそれ以上に物価が高い印象を受けた(もちろんシンガポールもかなり物価が高いが
...


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アブラと呼ばれる渡し船、アラブらしい雰囲気が残る

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夜のデイラ地区、ナイトクラブに行けば諸外国との下半身外交ができる(らしい
w

政府に頼らず、民間レベルでの国際交流はとても大切なことだ。

と思う。

なお、コーディネートしてくださったドバイ在住の日本人の方から「ドバイのジュベルアリよりも隣国にアジュマーンという国があるから、そちらで会社登記したほうが税制も緩いし物価も安く生活コストを抑えられるため、検討してはどうか?」とアドバイスをいただいた。

せっかくだから行ってみよう、タクシーでアジュマーンへ向かった。



アジュマーン(アラブ首長国連邦)2015.06.02~06.03



タクシーでドバイから
30分ほど北上すると、シャルジャ首長国を越えてアジュマーン首長国に入る。

アラブ首長国連邦は
7つの首長国が合併して1つの国家を形成しているが、アブダビの国土が全体の8割くらいを占めており、他の首長国は少しタクシーで移動すれば到着してしまうくらいの小さな国土だ。

しかも各首長国の間には出
国審査がないため、アメリカのように気軽に移動できる。この点は非常に便利。


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アジュマーン市街地

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ペルシャ湾沿いの倉庫街、世界中の貨物がこのフリーゾーンに集まる(ジュベルアリもこんな感じだった)

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フリーゾーンの受付、貿易商人が多いのだろうか。ここで金融業やコンサル業をやる人は少ないだろう。

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アラブの人たちは気さくな人たちが多い、写真撮ってるとみんな寄ってくるw

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ペルシャ湾沿いのビーチ、砂漠なのか砂浜なのかよくわからない。海に入るまでに熱中症で倒れてしまいそうだ。

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とにかく食料品全般の物価が非常に安く、生活コストを抑えられそうな街だ。


*****


余談だが、ここで手元の
UAEディルハムが底をついてしまったので両替所を探すことにした。

ところが、土地勘がないことに加え、両替所がそもそも少ないらしく、おまけに暑くて街を歩けないのでタクシーで両替所に連れて行ってもらうことにした。

結論から言うと、アラブはやはり遠い国だ。

ドバイから遠く離れたこの街では、日本円やシンガポールドルは超マイナー通貨であり、両替可能な場所を探すだけで
1時間近くかかってしまった。

マイナー通貨は当然、換金レートが悪いので、たかだか
2万円くらいの両替に手数料が8,000円近くもかかってしまった(為替手数料+タクシー代)

ドバイを離れて他の首長国に移動する方は、
USドルを持って行くか、ドバイ空港で事前に両替しておくことを強くお勧めしたい。

アラブはやはり遠い国だ。



ラアス・アル=ハイマ首長国(アラブ首長国連邦)2015.06.02~06.03



アジュマーンからドバイに引き返せばよかったものを、妙な冒険心が芽生えてしまい、さらに北上してラアス・アル=ハイマ首長国まで行ってみることにした。

ただでさえ日本人がいない場所、タクシーの運転手は
ラアス・アル=ハイマに向かうクレイジーな日本人を不思議そうな顔で見ていた...

タクシーは北へ北へと進む。

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どこまでも続く灼熱の砂漠地帯。

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砂漠...途中ラクダの親子が歩いていたような...

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砂漠...

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砂漠......

人間というのは想像力が働く生き物なので、ここに住んだ場合、自分のライフスタイルがどのように変化するのかイメージできる。

仮に、ドバイ在住の友人から「今からご飯でもどう?」と誘われた場合、この延々と続く砂漠の中をドバイまで遊びに行けるのかと想像してみたが、私はおそらくここには住めないだろう。

しばらく経ってからタクシーの運転手に告げた。

「もういいよ、戻ろう...


もしかしたら、この砂漠の先には美しい楽園があるのかもしれない。

ただ
...私にはこれ以上進む忍耐力がなかったようだ。

中心部にたどり着けず滞在先のホテルに戻った。

もうここへ来ることはないだろう。


*****


中東の視察から得たものは、とりあえず「中東は暑すぎて住むのには適さない」という確信だ。

さらに時差の問題もある(この点でヨーロッパとアメリカは選択肢から除外した。また、税率が高すぎるため東京も選択肢からは除外した)。

グローバル社会といえども、日本の顧客が過半数を超えるような商売をするのであれば、アジア圏内で居住地を探したほうが、電話対応などを考えれば大幅なメリットがある。

中東圏と日本の時差は5時間、アジア圏との時差は34時間なので許容範囲だと思っていたが、このあまりにも微妙すぎる時間のズレは後々大きなストレスになるように感じた。

もっとも、多言語のコールセンターを設置して、
24時間営業ができるくらいのスタッフを確保できる規模であれば、世界中で人件費が割安な国に拠点を構えればよいだろう。

ただ、単身で乗り込んでゼロベースから商売を始めるには、軌道に乗るまで自分一人で全ての業務をこなす必要があるので、このズレは大きな負担となりそうだ(仕組み作りから手探りで始める創業メンバーはこういうところが大変であり、同時にやりがいでもあるのだが)。

ちなみに、アジュマーン首長国は法人登記において現地で従業員を駐在させる義務はあるものの、帳簿作成不要・会計監査義務不要のため、タックスヘイブンと同様、規制に縛られることなく柔軟な経営を実現できそうである(
UAEは税金という概念は存在しないが、タックスヘイブンに分類されるかどうかは定かでない)。

アジア圏にもこういった場所があればよいのだが。

ひとまずシンガポールに戻ることにした。


*****


シンガポールから東京に調査を依頼したところ、アジア圏の中でも低税率国、あるいはほとんど無税国といったタックスヘイブンは多数存在しており、マレーシア直轄領のラブアン、パラオ、サモア、バヌアツなど、いくつか
UAEと同様のメリットを享受できる候補地があるようだ(香港・シンガポールは低税率国に含まれる。これらの国々は税率は存在するのでタックスヘイブンというよりもタックスプリファードといったほうが適切な表現かもしれない)。

この中で私が住めそうな場所はマレーシアくらいだろうか。マレーシアにはマレーシア法人とラブアン法人があり、ラブアン法人は就労ビザを確保できれば、取締役は非課税扱いとなり、マレーシア本土にも住めるらしい。

これはすごい話かもしれない

さっそくラブアン行きの航空券を確保して、ひとまずシンガポール海峡の向こう岸、ジョホールバルへ日帰り視察に行くことにした。



ジョーホールバル(マレーシア)2015.06.07



ジョホールバルへはバスかタクシーで行くのが便利だと思う。マレー鉄道でも移動できるようだが、
1日に23本しか運航していないので何かと不便だ。

今からちょうど
2年前、友人の車でご飯を食べに連れていってもらったことがあるが、発展著しいイスカンダルの地を視察したいこともあり、タクシーで国境を越えることにした。

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MRTブギス駅を降りて少し歩くとバス停の隣にタクシー乗り場がある。

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タクシーは相乗りで一人当たり
1,200円程度、所要時間は40分くらいだったと思う

ウッドランドのチェックポイントを越えてシンガポール海峡を越えるとマレーシアに入る。

なお、相乗りした華僑系のオジさんに「遅くても
17時くらいまでには帰ったほうがいいよ」とアドバイスをもらった。

後で、この発言が何を意味していたのかを身をもって体験することになる
...

人の話は最後まで聞かないといけないね...

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市街地へ向かう

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至る所にクレーンが見える、イスカンダル計画に向けての建設ラッシュ真っ只中だ。

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そうかと思えば、道路の反対側は集落が続いている。何だかアンバランスな街だな
...

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JBセントラル駅構内、マンション販売会社の勧誘がとにかくしつこかった。

イスカンダル計画の土地や物件は、果たして本当に売り手市場なのだろうか?(物件を売り捌くのに必死のように見えた...

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やっぱりマレー鉄道は本数が少ないみたい

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ケンタッキーのセットで
300円くらい、こりゃあ安い♪

ジョホールバルはシンガポールに比べて相当に物価が安いので(
6割くらいか)、JBセントラル駅前に住んでマレー鉄道に乗って必要な時だけシンガポールに移動できれば、かなりの生活コストが削減できるだろう。

と思ったが、マレー鉄道で移動することを考えると現実問題としては難しそうだ。本数が少なすぎる。

もっとも、2019年にシンガポールのMRTジョホールバルまで延伸予定なので、その後は住みやすい街になるのだろうか?

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JBセントラル駅前

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ショッピングモールも充実している、日本料理もあった


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なお、ジョホールバルには日系スーパーのジャスコがあり、現地の人たちで賑わっていた。

しかしこのショッピングモール、とてつもなくデカい。

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ジャスコがあるので日本の食料品が容易に調達できるのは居住地選択としては大幅なプラスだ。

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日系テナントが多数入居する
シンガポールのリャンコート

シンガポールにもリャンコートという明治屋など日系企業が多数入居するビルがあるが、ジョホールバルのほうが遥かに物価が安いのは魅力的だ。

しかし、マレー鉄道に乗れば国境を越えてシンガポールにも移動できるものの、本数が少ないのはマイナスだ。

もっとも、ジョホールバルは鉄道網がないため、車社会であるから、タクシーの移動がメインと考えると、
MRTが開通するまでは、私にはちょっと住めないかもしれない。

タクシーでグルグル街中を回ったが、自転車で食料品を買い出しに行くにはちょっと距離的に遠すぎるかな。

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シンガポールへ戻るため、国際タクシー乗り場へ向かう

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海岸沿いもクレーンの数がすごい!

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海峡の向こう岸がシンガポール、すぐに帰れるはずだったが...

旅にトラブルは付き物、帰り道にとんでもない目に遭うことになるとは夢にも思わなかった。

まず、国際タクシー乗り場に着いてタクシーを待つが、肝心のタクシーが来ない(日曜日の夜のせいなのか?)。


30分に一度くらいタクシーが来るが日本のパスポートを見せると、なぜか相乗りさせてくれない(シンガポールのパスポートを持っている人間が優先されていたように思う。これじゃあ順番待ちの意味がないじゃないかよ~)。

何人かのドライバーに「シンガポールに戻るなら乗せて行ってやる」と言われるが運賃が何と
100SGD9,000円くらいか)、果たしてボッタクリと言うべきなのか、市場原理による需要と供給が正しく作用していると言うべきなのか...

早く帰りたいので、仕方なくバスで帰ることにした。

ドライバーたちが
80SGDまで値切ってきたが無視!(正規料金は50SGD

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バス乗り場は反対側

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とんでもない行列
...

想定外はなおも続く。

バスに乗ったはいいが、シンガポールに戻るにはマレーシアの出国審査とシンガポールの入国審査を別々に受ける必要がある(タクシーであれば車内からパスポートを提示するだけ)。

以前、フランスからスイスにバスで国境越えをしたことがあるが、その時はバスに乗ったまま出入国管理官が一人一人のパスポートをチェックしていた記憶がある。

ところが、このバスはマレーシアの出国審査で全員が強制的に降ろされ、
バスのドアが開いた瞬間に、全員が猛ダッシュでゲートに向かう。ゆえに審査待ちの大渋滞が起こる。出国ゲートの出口で早い者順にバスに乗れるからだ(とんでもないローカルルールだ!)。

さらに、ゲートから出た順にバスに乗っていくため、ジョホールバルで乗ったバスとは違うバスに乗り込んでシンガポールの入国審査場に向かうことになる(ジョホールバルではキレイなバスに乗れたが、
出国ゲート~入国ゲートはボロいバスに乗るハメになった)。

同様にシンガポールの入国審査で全員が降ろされ、上記と同様のことが起こる。

こうして考えてみると、ヨーロッパとアジアの国境に対する概念の違いがよくわかる。

ヨーロッパの国境線の感覚とアジアの国境線の感覚では、ヨーロッパのほうが国境線は実線というよりも点線に近いのかもしれない。

今年
2015年は記念すべきASEAN統合の年、もう少し出入国審査の簡略化が望まれるところだ。

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ここはマレー鉄道のウッドランド駅だと思う

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ウッドランドチェックポイントからクランジ駅までローカルバスで移動、その後
MRTに乗り継ぎ、帰宅したのがAM2時前...

軽い気持ちで視察に行ったはいいが、帰りは
4時間以上もかかってしまった。

しかも、この22時間後に再度マレーシア出国が控えているw

郷に入りては何とやら、華僑系のオジさんのアドバイスに従うべきだった。


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海峡の向こう岸がシンガポール、マレーシアは近くて遠い国だった...


たしかに、イスカンダル計画の舞台となっているジョホールバルは膨大な数のクレーンが立ち並ぶ、まさに発展途上の街であり、強い熱気を感じる街だった

Singapore

しかし、その一方で、シンガポールのMRTが延伸された2019年以降のことを想像すると、国境線を跨ぐ以上は、出入国審査や税関手続きが必要となることから、手続を簡素化しないかぎり、ヒトやモノの移動はスムーズにはいかないのではないか?という印象を強く受けた。

Hong Kong

イスカンダル計画は香港とカオルーンをロールモデルにしていると言われているが、国境線の障壁があるため、個人的な印象としては経済圏の統合実現には懐疑的にならざるを得ない。

海峡を渡るのに
4時間...

もう行かねぇよ
...



ラブアン(マレーシア連邦直轄領)
2015.06.09~06.11


沖合に浮かぶ島ラブアン。

シンガポールからの直行便がないため、クアラルンプールを経由してやって来た。

おそらく、こんな事がなければ人生で来ることはなかったであろう場所。


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一見すると何の変哲もないこの小さな寂れた島は、私に「大きな衝撃」をもたらすことになる。

ラブアン島の訪問記は、後日改めて書くことにしたい。

※「沖合に浮かぶ小さな島~ラブアン訪問記~
2015.07.07追記

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ひとつだけ書いておきたい。

食事中、飛んでくるハエを手で払い除けながらあることに気付いた。

そういえば、ドバイには虫がいなかったように思う。

砂漠というのは、やはり動
物にとって生存には適さない場所なのだろう...



クアラルンプール(マレーシア)】(2015.06.15~06.19



シンガポールから飛行時間わずか
40分程度。

LCC(格安航空会社)を使ってクアラルンプールに視察に行くことにした。

ラブアンで、「ある」衝撃を受けた私は、この時点でマレーシアに移住する決意が固まりつつあった。

今にして思えば、ラブアンからシンガポールに戻らずに、そのままクアラルンプールに滞在するべきだったのかもしれない。


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LCC初体験だったが、近隣諸国を視察するには非常に便利な乗り物だ。

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ペトロナスツインタワー

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ブキット・ビンタン周辺、信号の存在意義について本気で考えさせられた...

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クアラルンプールは
交通機関が充実しているため、極めて移動がしやすい街だ。

さらに、日用品から、タクシー代、ホテル代に至るまで全般的に物価がとにかく安い。


日本人の海外移住ランキング上位に選ばれる理由がわかる気がする。

もしかしたら、シンガポールよりも住みやすい街かもしれない。

信号がもっとしっかりと動いてくれれば
...


*****


クアラルンプール郊外にも足を運んでみた。

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セガンバット駅より(KLコミュニケーター

クアラルンプールは少し電車で移動すれば、あっという間に郊外になる。

ASEAN諸国の首都に比べると、東京がいかに巨大な都市であるかということがわかる。

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打ち合わせのため、タクシーに乗って高級住宅地のモントキアラに向かう

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ここは何というか、クアラルンプールとは別物と考えたほうがいい

東京でいえば、田園調布とかそういう場所に該当するのだろうか。

モントキアラのような閑静な街は、家族持ちなどの落ち着いた方々が住むにはいい場所だと思う。

繁華街好きの私には退屈すぎて住めないかもしれないが
...

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インターナショナルスクールもある

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鯉が泳いでる♪

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夕方の移動は絶対に避けるべき、大渋滞に巻き込まれた
...

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夜のペトロナスツインタワー、メッチャきれい!

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ラジャチュラン付近でクラブ
ZOUK発見!

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もちろん入る
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マレーシアは戒律が緩いのだろうか、イスラム教国家の割にはナイトスポットが充実している

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ブキットビンタン駅近くのHSBC10...

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毎晩お世話になってしまった
...

賛否両論あれども、ゲイランのようなガス抜きの場所は男性にとっては必要だと思う。

下半身外交は世界を救うのだ
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参考までにシンガポールのゲイラン地区

ドバイ、マレーシア、そしてシンガポール。

夜の治安状況はとりあえず問題なし。

日本は風営法が改正(改悪)されて、ナイトスポットが非常につまらなくなってしまった。

クラブ営業を深夜
0時で閉店させてしまった今、若者たちはエネルギーを発散させる場所がなくて困っているのではないだろうか?

何でもかんでも規制をかけて
厳しくしてしまうのはいかがなものか...


*****


世界中どこの街でも言えることだが、観光スポットというのは通常、化粧をしたキレイな側面しか見ることができない。

街の本当の姿を知るためには、ありのままのスッピンの街も併せて視察したほうがよいと思う。

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プドゥ駅の駅前、環状線沿いとは思えないほど町並みが前近代的だ

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お分かりだろうか、インフラに対して街の再開発が追い付いていないということ

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アジアっぽいっすね~♪

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クアラルンプールは総合的に判断して、だいぶ住みやすい街だと思う。

治安も良く、②物価も非常に安い

おまけに、③交通インフラもしっかりと整備されている

ASEAN諸国全般について言えることは、日本と比べるとまだまだ発展途上の国であり、あらゆる点において粗い印象を受ける。

逆に言えば、それだけ日本という国が完成された成熟国家になっているということなのだろう。

人生は一度きり、上昇気流が吹く成長期の街でしばらく暮らしてみるのもいい経験になると思う。


最後に、④税制について調べてみたところ、マレーシアのラブアン島に法人を登記し、取締役である自分自身に就労ビザを発行することによって、以下2つのメリットが得られることがわかった。

ひとつは、取締役は所得税が免除される

もうひとつは、ラブアン法人から発行された就労ビザによって、マレーシア本土に居住することができる(ただし、マレーシア本土での商取引は不可)。

デメリットとしては、マレーシア本土に在住してラブアン法人の取引をネット上で遠隔操作してしまうと、マレーシア本土の租税を回避できなくなる可能性があるため、実体のあるビジネスオフィスをラブアン島内に構える必要があるかもしれない(ラブアンオフィスは設立業者であるトラストの住所がレジスタードアドレスとなるため、
ビジネスアドレスは任意となる)。これにより所得税が低税率どころか免税扱いになる。


*****


ラブアンに法人を登記し、取締役となって自分宛に就労ビザを発行し、税金コストを免除する。

就労ビザを使って、比較的治安が良く、物価の安いクアラルンプールに在住する。

システム開発は
BPOを通じて、人件費の割安なベトナムやタイに発注し、経費を節約する。

シンガポールへのミーティングは、必要に応じて
LCCを使えば片道40分程度、1万円もあれば往復できる。

夕食後に英会話を勉強したいと思えば、ネットから
アクセスをすればフィリピンの語学学校に通える。

休日はマッサージを受けにバリ島へ遊びに行く、等々。

ひと昔前なら夢のような世界が、ITインフラが整備され、LCCで気軽に国家間を移動できる今日のようなグローバル社会では、いとも簡単に実現させることが可能になった。

本当に便利な時代が来たものだ。


*****


何だかんだ言っても旅は楽しいし、人を成長させる。

もちろん辛い時もあるけれど。

まぁ、人生と一緒だな。


さて、冒険の準備をしようかな
...

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※今回は趣向を変えて写真をたくさん載せて書いてみた。

やってみてわかったけど、
これは書く側も読む側も相当疲れるよ...

誕生日


映画「デンバーに死す時」のなかで、こんなセリフが出てくる。


"人生は少年時代の夏休みよりも早く過ぎ去ってしまう..."



小学生の頃、夏休みがとても長く感じたと記憶している。

おそらく、「時間」という経験値が圧倒的に少なかったために、大人になった今よりも相対的に長く感じたのだろうと思う。

小学
1年生は5とか6歳くらいだから、生まれてからせいぜい2,000日くらいだろうか(365×6=2,190)。

ゆえに、彼ら/彼女たちにとって、人生に対する
1日の占有比率1/2,000くらいなので、1日はとても長く感じる。



ところが、
20代、30代になると、「時間」という経験値が増えるため、人生に対する1日の占有比率が相対的に短くなっていく。

20歳であれば、生まれてから7,300日となり人生に対する1日の占有比率は1/7,300になる365×20=7,300)。

30歳であれば、生まれてから10,950日となり人生に対する1日の占有比率は1/10,950になる365×30=10,950)。※私は今日で33歳になったので、生まれてから12,053日が経過した(らしい)。

同様に
40歳であれば1/14,60050歳であれば1/18,25060歳であれば1/21,900、と人生に対する1日の占有比率が短くなっていく。


つまり、
1日が過ぎる体感速度がどんどん加速して、歳を重ねるごとに短く感じていくということだ。

人生はあっという間というのはこういうことではないのかな。


子どもの頃の記憶は鮮明に残っているのに、近い過去の事はついつい忘れてしまうのも同じ原理だろう。

昨日の晩何食べたか覚えていないとか(笑)

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもんだ。


*****


さて
...


誕生日が来るたびに思うことが
2つある。



ひとつは、「いったい子どもはいつになったら大人になるのだろうか」、と。

結局のところ、大人と呼ばれる存在になってみてわかったのは、子どもが歳を重ねていくだけのような気がする。

小学生になった頃、
6年生が大きく見えたけれど、6年生になってみると何も変わらず。

6年生になってみると、中学生が大きく見えたけれど、中学生になってみると何も変わらず。

同様に高校生になってみると、大学生になってみると、社会人になってみると、マネージャーになってみると...


結局、人間の本質は何も変わっていないような気がする(私だけだろうか
w) 

子どもたちに偉そうに説教している大人たちも、誰もが昔は子どもだったはず。

案外、今もそうかもしれないね。 


もうひとつは、「誕生日はいったい何をするための日なのだろうか」、と。


誕生日祝いのメールや
LINE返してたら、ほとんど1日が終わってしまったじゃないか...


*****


面白き こともなき世を 面白く
すみなすものは 心なりけり


高杉晋作


体調が悪くて学校を早退した少年時代、早く帰れたあまりの嬉しさに自転車で遠くの街まで出かけたように記憶している。

人生は何事も、心の持ちようということなのだろう。

先のことなんて誰にもわからないし、生きていることそのものがリスクオンの状態であるから、どんな状況下でも人生を楽しめるようにならないとね。

私自身、リスクをとることは大好きだし、リスクを取るのは悪いことではないと思っている。

むしろリスクを管理できないほうがよほどリスクが大きいのではないかな。

では、リスクから逃げられないならどうすればいいかって?

答えは簡単。















リターンを大きくすればいい。





さて、明日早いからハロウィーンでも聞いて寝ようかな。

Eagle fly free

Let people see

Just make it your own way 

んじゃまた



奪われることのない財産とは?


最近、教育業界で働く友人からの依頼があって、中高生・保護者の方々との討論会に呼ばれた。


おそらくこういった場所に、私のようなチンピラ野郎を放り込んだのは何か意図があるのだろう、と自分なりに演じる役割を考えてみた。

私の性格上、優等生的な建前だけの回答はつまらないので、事前に受け取った台本を完全に無視して、好き勝手にお話しさせていただいた。

(悪いオトナの見本です...)

予定調和を乱すのは、行儀が悪いとお叱りを受けることもあるが、それは一方において、硬直した思考パターンに柔軟性や刺激をもたらす。

以下、完全に私の主観的な価値観を書くので反論があるかもしれないが、まぁ、人それぞれいろんな考え方があるので、そのひとつだと思って真に受けないでほしい。

結論先行で言えば「教育こそが最大の財産になりうる」というお話。

そりゃそうだ、わざわざ教育の話をしに来たんだからさ(笑)


思想や価値観というのは多種多様であって、人それぞれ違うもの。

年齢、性別、生い立ち、職業などによっても個人差があるだろう。

そもそもこの世界に絶対の正解など存在しないし、いろんな考え方があっていいと思う。

自分と違う考え方だからといってすべてを否定してしまうと、途端に視野が狭くなり、やがて人間としての成長が止まってしまう。


まぁ、それもいいかもしれないね。

あなたがすでに老人であるならば...



【アリとキリギリス】


ある夏の日、
キリギリスがバイオリンを弾きながら歌を歌って過ごしていると、目の前をアリたちが通り過ぎて行く。

キリギリス:「おい、アリくんたち。そんなに汗をかいて何をしてるんだい?」

アリ:「これは、キリギリスさん。私たちは食べ物を運んでいるんですよ」

キリギリス:「ここには食べ物がいっぱいあるじゃないか。どうして、いちいち家に食べ物を運ぶんだい。お腹が空いたらその辺にある食べ物を食べて、あとは楽しく歌を歌ったり、遊んだりしていればいいじゃないか~♪」

アリ:「今は夏だから食べ物がたくさんあるけど、冬が来たら、ここも食べ物はなくなってしまいます。今のうちにたくさんの食べ物を集めておかないと、後で困りますよ!」

キリギリス:「まだ夏は始まったばかり。冬の事は冬が来てから考えればいいさ~♪」


アリとキリギリス(The Ants and the Grasshopper)
出典:「みんなが知ってる世界の有名な話(アリとキリギリス)

やがて寒い冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、途方に暮れる。

キリギリス:「ああ、お腹空いたー、困ったなー。どこかに食べ物はないかなあ。・・・あっ、そうだ!アリくんたちが、食べ物をたくさん集めていたっけ。よぉ~し、アリくんたちに何か食べさせてもらおう♪」

キリギリスは急いでアリの家にやって来たが、アリは家の中から答えた。

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出典:「みんなが知ってる世界の有名な話(アリとキリギリス)

アリ:「だから、食べ物がたくさんある夏の間に食べ物を集めておきなさいと言ったでしょう。家には家族分の食べ物しかないから、悪いけど、キリギリスさんにはあげる事ができませんよ!夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうですか?

キリギリスはアリたちに食べ物を分けてもらおうとするが、アリは
食べ物を分けることを拒否し、キリギリスは飢え死にしてしまう...


イソップ寓話「アリとキリギリス」の物話の中で、作者が伝えたかったのは、

「キリギリスのように将来の危機への備えを怠ると、その将来が訪れた時に非常に困ることになるので、アリのように将来の危機の事を常に考え、行動し、準備をしておくのが良い」

Wikipediaアリとキリギリス」より 


という教えだ。この話の教訓は、「今、楽をしているなまけ者は、そのうち痛い目に遭う」という有名なお話[1]


*****


「そうそう、そのとおり。キリギリスの野郎、ざまぁみろ
と多くの人たちは思うかもしれない。

でも、少しだけ発想を変えて考えてみてほしい。


一方において、アリたちはやがて来る冬に備えるべく、せっせと働いて食糧を蓄えていた。人生は順調な時ほど油断せずに万が一の事態に備える、これは素晴らしいリスクマネジメントだし、堅実な生き方である。

他方において、キリギリスは、今この瞬間を精一杯楽しんでいた。明日には死んでしまうかもしれない、先のことなんて誰にもわからないのだから、好きなことを徹底的に貫く生き方である。

多くの人たちはアリの生き方こそが正しいと教えられ、キリギリスが社会不適格者のように叩かれる。


ここで、キリギリスの言い分を考えてみよう。

キリギリスは、精一杯バイオリンを弾きながら歌を歌っていたし、バイオリンの技術を身に着けるのはアリたちの見えないところでたくさん練習していたのかもしれない。

アリたちもキリギリスの演奏を聴きながら重労働をこなしていたし、ひょっとしたら、キリギリスの音楽が心の支えになっていたかもしれないではないか。

それにも関わらず、餌を運ぶアリは報われる一方、バイオリンを弾くキリギリスが報われないのは、なんとも不公平に思えてならない。


結局、何が言いたいかというと、「どちらの考え方も一理あって正しい」ということ。

決して快楽主義を進めているわけではなく、視野を広げて物事を柔軟に考えることの大切さの一例として捉えていただければ、と思う。

世の中に絶対の正解など存在しないのだから、差別や偏見を捨ててお互いのいい部分をバランス良く取り入れてみればいいではないか。

...とここまで書いたのは、アリはアリでいろいろ大変な人生を歩むことになるからだ。



【壮絶なアリ地獄】


朝から晩まで必死に働き、貯金をして、万が一の事態に備える。

アリとキリギリスの物語の中で、アリというのはサラリーマンの生き方を象徴している。

たしかに、アリの生き方は社会通念上、「最適化された生き方」のように見えるが、ここに「最適化のワナ」が潜んでいる。

長い間、終身雇用制度によって安定した生活を保証されてきたサラリーマンだったが、最近はこのシステムも崩れはじめ、不況ともなれば、社員の生活の維持よりも利潤追求を優先する資本主義の原則を思い知らされ、結局、自分たちは労働力を売ることしかできないプロレタリアートであることに気づくことになる。

一見すれば安泰に見えるサラリーマンの人生も、意外と不安定な柱に支えられていることがわかる。さらに、せっせと食料を蓄える堅実な彼ら/彼女たちの多くは、自らアリ地獄の罠にはまっていくのだ。

アーサー・ミラーによる戯曲『セールスマンの悲劇(Death of a Salesman)』の物語の中で、主人公であるウィリィ・ローマンは極めて経済的価値の本質を突いた捨てゼリフを吐いている。
 

「一生に一度でいいから、壊れないうちにローンを払い切って、自分の物にしてみたいよ!
これじゃあ、いつもゴミ捨て場と競争しているようなもんじゃないか。
支払いが終わりゃ、車はくたばる。払い切った途端、使い切るって仕掛けなんだ」


これは、観客席から眺めてみれば完全なる喜劇だが、当事者にとっては極めて残酷な悲劇である。

そして、さらに残酷なのは、多くの人たちは気が付かないうちに当事者になっているということだ。


*****


ローンで購入したマイホームや自動車。

一見すると、多くの物に囲まれて安定した生活を送る人たちを見ていると、羨ましく思うかもしれない。

それは、キリギリスにとってみれば、自分が手に入れられないものを手に入れたアリたちに対する「嫉妬」や「憎悪」、そして「憧れ」が交錯した複雑な感情をもたらすだろう。

俗にいう、「隣の芝生は青く見える」というやつだ。

しかし、彼ら/彼女たちの多くは人生のある時点で、自分の財産だと思っていたのは、実は錯覚にすぎないことに気付く。

彼ら/彼女たちはフラット35年ローンを組んで住宅を購入し、自動車もローンで手に入れることになるが、ローンの支払いに加えて、金利も負担することになる。

さらに、マンションであれば修繕積立費の負担が必要となり、自動車の修理代の支払いにも追われる人生を送るハメになる。

そして、晴れてローンの支払いが終わる頃になると、
はじめは新築でピカピカだったマンションも耐用年数の終わりに近づき「経済的価値」は消滅し、自動車はとっくに壊れて使い物にならなくなってしまう。


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出典:「SUUMO(マンション・一戸建てお金の面ではどう違う?)」より


これではまるでローンを支払うために働いたようなもので、払い終わるや、気が付いてみるとローンで買ったはずの商品の経済的価値はほとんど消滅してしまう。オプション取引のタイムディケイの概念と本質は同じことだ[2]。

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出典:「残存日数とオプションの価格(日本取引所グループホームページ)」より



冷静に考えてみると、私たちの多くは30年以上の年月、汗水垂らして働いたところで、本当に自分のものと呼べるような財産を何一つ手に入れることができない仕組みになっており、ローンの完済日とともに経済的価値はほとんど消失してしまうのだ。



*****


ここで、悲劇の本質を考えてみたい。

多くの人は長期のローンを組んで住宅や自動車を購入することになるが、ローンを完済するまでは、それを完全に自己の所有物とみなすわけにはいかない。

ローンを組んで住宅や自動車は、20年、30年、という長い年月をかけて、少しずつ私有する仕組みになっている。

そして、払い終わったときには使い切り「財産価値」が限りなくゼロに近づく。

これはもはや財産ではなくて、ただの高額な消耗品ではなかろうか?

こうして考えてみると、私たちが財産だと思っている多くの財産は、実は消耗品であることに気付くだろう。

そうだとすると、消耗品を所有することの意味は、少しずつ所有権を失っていることと同じことではなかろうか?

果たして、人間が一生涯にわたって所有し続け、使い続けられるものなどあるだろうか...?

「諸君は、我々が私的所有を廃止しようとしていると言うので、びっくり仰天する。だが、諸君のこの現在の社会では、社会の成員の10分の9にとって、私的所有はすでに廃止済みである」

「共産党宣言」より


そんなバカな!?勝手なことを言うなって?

だったら法務局に行って登記簿を見ながら抵当権設定を確認してみたらいい。

抵当権者の欄を見れば、「毎月口座から元金と金利を引き落とす資本家」=「あなたの私有財産の本当の所有者」の正体が書かれているはずだ。



〇〇銀行とね...。

 

【裸の王様】


ところで、私有財産とはいったいなんだろうか。


一般に、財産とは経済的価値を持つものをさしていて、
経済的価値を持つものとは売買できる値打ちがあるということである。

これを金で買えるものと考えれば、この世界に存在する多くの物質はこれに含まれることになる。

私有財産は、「生活手段としての財産」と
「生産手段としての財産」にわけて考えられる。

マルクスが
私有財産の廃止について唱える際に念頭に置いているのは、「生産手段としての財産」のことを指しているのであって、生活手段としての財産は私有財産とはみなしていない。。


それでは、プロレタリアが労働によって自分自身のために作り出すものは何かといえば、それは、労働力を再生産するための「生活手段」である。


自分の労働力を売れなくなったプロレタリアに未来はない。

年金制度によってある程度の生活は保証されてはいるが、最近はそれすらも不確実性が高いように思う。

要するに、多くの人たちは、「生活手段としての財産」を一時的に私有しているだけだ。

そう、すべては錯覚にすぎないのだ。


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出典:「みんなが知ってる世界の有名な話(裸の王様)


子どもたちは本当に正直者だ。

大人たちは愚か者には見えない服の存在を信じて声には出さないけれど、世の中を見渡せば、
意外と裸の王様だらけかもしれない。

どれだけ立派な衣服を身にまとっていても、裸の自分と向き合った時、私たちには一体何が残るだろうか?

中身が何も無いとすれば、自分自身がハンガーになってしまう...。


なぁ~んてね♪ 



【奪われることのない財産とは?】


少し長くなるが、シモン中村氏の「渡り鳥の子三羽の話(イスラエル寓話)」を引用したい。


渡り鳥が三羽のヒナを産みました。月日がたち、三羽とも大きくなりました。

ある日、母親が子供たちに空の飛び方を教えていると、突然その地に寒波が襲ってきたのです。これでは暖かい地に移動しなければなりません。

しかし、三羽ともまだ長い空の旅を続けることは不可能です。

母鳥は困り果てた末、一羽だけを背中に乗せて旅たつことに決めました。
三羽はそれぞれ次のように言いました。

一羽目「お母さん、もしぼくを連れていってくださったら、ぼくは一生懸命に働いて、お母さんのために宮殿を建て、ぜいたくな生活ができることを保証してみせます」。

二羽目「ぼくも一生懸命働きます。もちろんお母さんには不自由な生活はさせません。老後には亡くなるまで心を尽くし、責任をもって面倒をみます」。

三羽目「ぼくは努力をしますが、お母さんにどれほどのことをしてあげられるかわかりません。ただ、結婚して子供が生まれたら、お母さんに教わったことを子供には伝えたいと思っています」。

そして、母鳥は三羽目を選びました。

シモン中村「ユダヤ人に見る人間の知恵 たくましい心を育てるために」より



上記の寓話は何とも生々しい話ではあるが、当時のユダヤ人の母親にとってはそれだけ過酷な判断が求められてきたのだろう。

日本のような平和な国に住む母親の感覚では、「子ども全員を抱えて逃げる」というのが当然の選択肢だろう。

ここで、私たちがこの寓話から学ぶべきは、「いつ何があっても持って逃げられる財産を大切にする」、という教訓だ。


“人が生きている限り、奪うことが出来ないものがある。
それは知識である”

ユダヤ教の聖典「タルムード」より


戦争やテロはともかく、地震や津波などの自然災害は日本人とは切り離せないリスクだ。

ある日突然、着の身着のまま逃げる必要に迫られたとき、あなたは何を持って逃げるだろうか?

両手で持てるものはせいぜい、ボストンバック
2つがいいところだろう。

多くの人たちは家や車などの「有形の財産」を大切にする風潮にあるが、それ以上に「無形の財産」も大切にするべきでは?、と個人的には思う。

ということで、冒頭にも述べたように、
教育こそが最大の財産になりうる」というお話。



本当の意味で国家を守るのは「軍隊」ではなく、「学校」なのかもしれないね。


[1]アリとキリギリスのもうひとつの教訓は、アリのようにせこせこと貯めこんでいる者は、「餓死寸前の困窮者にさえ助けの手を差し伸べないほど冷酷で独善的なけちであるのが常だ」、という側面もあるようだ。日本人は優しい人が多いと言われるが、どういうわけか寄付や慈善の文化は根付いていないように思う。
[2]一般にオプションのプレミアムは、「本質的価値」と「時間的価値」から構成される。時間的価値は、最初は緩やかに減少していき、満期日の直前になると急激に減少するという特色がある。この点、新築のマンションは「デベロッパーの開発費」と「新築物件という名の訳のわからないプレミアム分」が上乗せされるため、最初の買い手がもっとも「本質的価値」と「時間的価値」の損失を被る仕組みになっているので、減少角度がオプションとは異なる。投資目的のオーナーは、減少角度が緩やかになり始める築20年±2年くらいの物件を購入されている方が多いように思う。かなり皮肉っぽい表現ではあるが、プレミアムの時間的価値がゼロになる満期日には、本質的価値のみが残ることになり、鉄とセメントの塊=紙屑だけ残るのは新築マンションもオプションも同じこと(笑)

[3]以前書いた記事は、客観性に乏しい内容であったように思う。これは世代の傾向というよりも、単に物欲の無い人間の考え方だったように思う(参考:「モノを買わない人たち」)。ただし、客観的に書くことが必ずしも正しいとは限らないし、多くの人たちが正しいと信じていることが必ずしも正しいとは限らないので、今回はさらに刺激的な発想で書いた。


(参考: 伊藤氏貴 (著)『Like a KIRIGIRISU“保障のない人生”を安心して生きる方法KADOKAWA/エンターブレイン、2013年)
(参考: 木原武一 (著)『ぼくたちのマルクス』筑摩書房、1995年)
(参考: シモン中村 (著)『ユダヤ人に見る人間の知恵 たくましい心を育てるために』マネジメント社、1991年)

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