伝統的な金融市場のゴールド(Gold)が同日に、史上最高値を更新したことで、デジタルゴールドと呼ばれるビットコインにとっては記念すべき歴史的瞬間となった。
2009年のビットコイン誕生以来、金とビットコインが同時に新記録を達成したのは今回が初めてだという。
金とビットコインは、各国政府が無制限に印刷し続ける法定通貨に対するインフレヘッジの役割を担う資産として注目されることが多い。
コロナウィルスが流行した2020年以降、各国政府はこぞって金融緩和を行い、法定通貨を刷り続けた結果、今や法定通貨の価値は4年前とは比べ物にならないくらい価値が棄損してしまった。
現在は株もゴールドも仮想通貨も史上最高値を更新し続けているが、それは裏を返せば、お金の価値が相対的に低下していると考えることができ、みんなインフレ対策に法定通貨を売ってこれらの資産に価値の保管を求めているのだろう。
私たちのような比較的若い世代の人間にとっては重くて持ち運びが大変なゴールドよりも、ハードウォレットに入れて気軽に持ち運べるビットコインのほうを好む人が多いのではなかろうか?
もちろん安易に持ち歩いたりはしないが。
残念ながら人生、、、そう甘くはない。
現在、あの頃ほどのビットコインは保有していないが、それでもハードウォレットに保管してあるビットコインは信じられないほど高騰し、だいぶ大きな含み益が出ている。当時の私にとってビットコインは知人からの怪しい投資話に乗ったにすぎず、まさかこんな値段が付くとは夢にも思わなかった。
私と同時期に投資した人たちで、現在も持ち続けている人はどのくらいいるのだろうか?
この10年を振り返ると、ビットコインが4年ごとに暴騰と暴落を繰り返しながら少しずつ市民権を得て、人々に受け入れられるようになったことは本当にうれしい限りだ。
さて、本題。
昨日の夜、不思議な夢を見た、まだ朝の5時半だ。夜型人間の私にとってはこの時間に起きてしまうのはとても珍しいことだ。久しぶりにベッドから飛び起きて今起こったシーンを書き残している。
どういうわけか1時間しか寝ていないのに、頭が冴えている。
私はここ2日不眠状態で眠れず、ようやく眠ることができたのだが、数年ぶりに明晰夢のような鮮やかなシーンを夢の中で見た。
それは夢の中にビットコインとゴールドが出てきて、私は夢の中でビットコインが、ゴールドが辿った道をきれいにトレースしている場面を見た。
もちろん夢というのは理路整然としないものが多く、たいてい夢というのは辻褄が合わなかったり、論理的ではないものだ。
だが、私はブログを書きながらPCの前で思わぬ事実に気が付いた。
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以下はゴールド(金)が辿って来た1978年からのチャートだ。
今が2024年だから、上記のチャートは1978年から46年かけてゴールドが右肩上がりに成長してきた姿がよくわかる。
では、ビットコインはどうかというと...。
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以下はビットコインが辿って来た2016年からのチャートだ。
もし今年2024年にビットコインがゴールドが辿って来た動きをトレースするようなことがあれば、以下のような仮説が成り立つ。
現在、ビットコインはETF承認を受けて、価格が暴騰しているが、あと1か月は続かず、USD82,000~USD85,000前後でいったん大きな調整売りが入る。チャートから逆算すると、それは来月4月に迎える半減期の前後あたりだろうか。
その後、ビットコインは夏にかけてUSD60,000~USD65,000程度まで深い押し目が入り、その後、ブレイクアウトしたゴールドを追いかけ、値段はさらに上がっていくと考えることができる。
つまり、以下のようなネックラインを切り上げたヘッドアンドショルダー(逆三尊)の動きをしていくことになる。
そうなれば、ゴールドが1978年から46年かけて形成してきたチャートを、ビットコインはわずか8年間でトレースしてしまうことになる。これは驚異的な成長スピードである。
まぁ、これはあくまでも私が夢で見た景色を検証しているだけなので、真に受けずにエンタメだと思って捉えてほしい。
上記を信じて投資するのは構わないが、あくまでも投資は自己責任でお願いしたい。
この夢で見た景色が数か月後に現実のものとなるかどうかは、後で答え合わせをしてみてほしい。
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最後に、長く相場にいて本当に稼いでいるトレーダー、稼いでいる投資家と呼ばれている人たちと話していると、ある本質が一致することに気づく。
それは「少し先の未来に起こり得るチャートが透かし絵のように浮かび上がって見える」ということだ。私も相場に20年近くいるので、ある程度この感覚は持っているほうだと思う。
断わっておくが、私は天才トレーダーではない。何度も何度もトレードをしながらチャートを眺めていると自然と既視感(デジャブ)が養われる。
https://twitter.com/fx_pepper_/status/1616198943242653707/photo/1
チャートパターンは毎回のように繰り返し同じパターンが現れ、「このパターンって前も見た記憶があるな、だからこの先はこういうパターンになるはず」という能力があがっていく。
慣れてくると、チャートを作っている途中で、この後にどういう形が完成するのか仮説を立てる能力が上がっていく。
投資の本質は期待値のゲームだ、原則として予想しても無駄だ、予言者である必要はない。確率・統計上、試行回数を繰り返すほど勝率はおのずと50%の勝敗に収れんする。
だから自分が得意とするパターンの出現を待ち、後はひたすら待つ。天才である必要はない、勝てるパターンが来た時だけ勇気をもって合理的な賭けをする。
判断が間違っていたら素直に認め、いさぎよくロスカット(損切り)をする。上手な投資家は決まってこう口を揃える。「自分が得意なパターンだけ取る」「未来が見えるところまで持つ、そこから先が見えない時はそこでゲームをやめていったん退場をする」。
シンプルだが、長年相場と向かい合った結果、行きついた私の結論である。
今朝は本当に久しぶりに鮮やかな夢を見た。
さて、私のデジャブ感覚は正しかったのだろうか?